利守酒造株式会社
住所岡山県赤磐市西軽部762-1
電話番号086-957-3117
販売店舗利守酒造
岡山天満屋
倉敷天満屋
イオンモール岡山(ハレマチ特区365) 他


これまでの歩み

岡山市の東隣、赤磐市軽部地区。のどかな里山の風景が広がるこの地で、1858(慶応4)年の創業以来、150年以上にわたり「本物の地酒づくり」一筋に歩んできた酒蔵です。根底にあるのは、「真の地酒」。地元の米を使い、地元の水で仕込み、気候風土に寄り添うことで生まれるという考え。なかでも特筆すべきは、幻の酒米「雄町」復活にかけた取り組みで、栽培が難しく一時は姿を消しかけたこの米を、ルーツである赤磐の地で地元農家と協力しつつ再興。手間を惜しまず丁寧に仕込むことで、雄町特有の力強いうま味を引き出す酒を造り上げてきました。「小さな蔵ですが、雄町復活の象徴として知られる存在として、これからもこの地に根ざし、雄町とともに歩み続けてまいります」という蔵元の言葉が心に響きます。

商品開発の想い

酒米「雄町」は、江戸時代末期から交配されることなく受け継がれてきた日本最古、唯一の原種の酒米です。その優秀性が全国に広まったのは、大正時期の旧軽部村村長・加賀美章氏が全国の酒蔵を行脚し、普及に尽力したことがきっかけ。昭和初期には「雄町でなければ品評会で入賞できない」とまで言われましたが、戦中・戦後の混乱や栽培の難しさ、制度の変化により生産量は激減。“幻の酒米”と呼ばれるようになりました。この状況を憂い酒造四代の利守忠義氏が「地の米で醸してこそ真の地酒」との信念のもと立ち上がります。農家を一軒ずつ訪ねて栽培を懇願、自ら所得補償も行うという異例の取り組みで復活に挑みました。その努力は実を結び、雄町100%の純米大吟醸酒は1984(昭和59)年から全国新酒鑑評会で3年連続金賞を受賞。雄町は再び脚光を浴び、現在では「オマチスト」と呼ばれる熱心なファンも全国に広がっています。

イチオシ商品

雄町米復活の歴史と志を受け継ぎ、一筋に取り組む酒造り。そしてその想いを形にするため、雄町発祥の地・赤磐市軽部で、「酒造りは米作りから」の信念のもと、自社栽培による米作りにも取り組んでいます。利守酒造の代表銘柄「赤磐雄町」は、地元・赤磐市産の酒米「雄町」を贅沢に磨き、丁寧に醸した入魂の一本です。馥郁とした香りと豊かでしっかりとしたうま味が特徴で、冷やすとキリッと締まり、燗にすればふくらみと香りがいっそう際立ちます。雄町ならではの味わいの奥行きを、温度によって多彩に楽しめます。全国新酒鑑評会で2024(令和6)年に金賞、さらに海外の国際コンクールにおいても数々のゴールドメダル、最高金賞等を受賞するなど、国内外で高く評価されています。


おかやま果実 認定商品