これまでの歩み
1955(昭和30)年創業。初代の背中を見て育った兄弟がともに現在の店舗を構えたのが1990(平成2)年。これまでの伝統的菓子に加えて、新発想の創作菓子の開発に乗り出しました。当時は大型スーパーやチェーン店が進出してきた時代。小さい店だからこそ、岡山ならではのおいしい菓子で勝負したいと知恵を絞りました。瀬戸内の温暖な気候に恵まれた岡山県は、全国に誇れる産物が豊富。その中から素材を厳選して創作した菓子は、きびだんごや作州黒甘納豆を巻き込んだ「おかやまロール」、瀬戸内市産レモンと蒜山高原産ジャージー牛乳＆バターを使った「おかやま檸檬ケーキ」など10種以上。2代目が営む店には、創作菓子や伝統の生菓子、慶弔菓子、餅や赤飯など幅広い商品が並びます。
商品開発の想い
伝統的な和菓子から斬新な創作菓子まで、「一意専心」の思いで作り続けてきました。そのひとつひとつから、「晴れの国おかやま」の恵みと季節感を愛でることができるよう、岡山県産の素材を中心に使用。手間をいとわず、さまざまな菓子を手作りしています。水にもこだわり、高知県の四万十川源流域に湧く、全国で類がないほどの天然軟水を使ったわらび餅も自慢です。新商品の味を決める時はスタッフ全員で試食。「美しいお菓子を作り続ける」という理念のもと、和菓子職人の伝統の技に若い感性も交えて、新感覚の菓子作りにも挑戦しています。これまで一定数量の確保が難しかった岡山県産白桃を、2014(平成26)年の収穫分から確保できるようになり、念願だった郷土生まれの白桃を使ったゼリーが実現しました。
イチオシ商品
モモをモチーフにした、愛らしいパッケージが印象的な「おかやま白桃ゼリー」。なんと大胆にも、そのまま生で食べても十分においしい岡山県産白桃が半割りも使われています。白桃の果肉をぷるんと包むまろやかなゼリーは、「日本最後の清流」とも言われる四万十川の天然水と白桃ピューレで製造。口中に広がる、とろけるような豊潤な香りと甘さは、岡山県産の白桃ならでは。果実とゼリーのダブルで堪能できるモモの味わいが贅沢です。「第24回全国菓子大博覧会」で農林水産大臣賞に輝いた逸品は、お土産にはもちろん、自身へのごほうびにも。
